「ブスのマーケティング戦略」は現代を生きぬく全ての女性のバイブルになる。

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「ブスのマーケティング戦略」という本を読んだ。強烈なタイトルだ。

著者の田村麻美さんは、自分が「ブス」であるということを早い段階(小学生の頃に気づく)で認めた上で、「ブスだから普通に生きてたら幸せになれない。戦略が必要だ」と、すさまじい集中力と努力で、

 

・やさしい旦那様との穏やかな結婚生活

・可愛い娘さん

・早稲田大学MBA

・開業税理士

というどんな女性でも憧れる肩書きを手に入れた。

彼女の半生を綴った「ブスのマーケティング戦略」は、「現代を生きぬく全ての女性のバイブル」になり得ると思う。ブスもそうじゃない人も、美人も、自分に自信のない全女性に読んだ欲しい。

きっと今の人生を変えるきっかけを見つけられるはずだ。

「ブスのマーケティング戦略」は現代を生きぬく全ての女性のバイブルになる。

著者の田村麻美さん(以下田村さん)が、「ブスのマーケティング戦略」でターゲットにしたのは

・ブスの幸せな結婚と、

・ブスの経済的な自立の2つだ。

ブス」という強烈ワードが最初から最後まで続く。でも不思議と嫌な気持ちにはならない。

というか、人は誰でも「自分はブスじゃない」と思っていると思う。だから、本書ではブスの定義を「見た目を武器にできない人」としている。

どうだろう?

本書の定義でいうと、自分もまぎれもなくブスだろうと思う。

「いい男と結婚したい」という俗っぽい欲望

田村さんは、性欲の強いおませな子供だった。

学生の頃からエッチな雑誌を読んでは、いつか男の子とエッチをしたい、それもいい男としたい、とそのことしか考えていなかったらしい。

でもブスであるが故に、美男子と付き合うことなど一生できないだろうから「優秀な男と出会いたい」と思った。「優秀な男」考えたとき、麻美さんが思いついたの「学歴」だった。学歴のいい男とは、偏差値の高い学校で出会うのが手取り早い。ならば、自分もそのレベルの学校に行かなければならない、と考えて必死に勉強した

 

いつか結婚するなんて奇跡もなくもなかろう、とジャニーズアイドルを追っかけていた中学生の私を殴ってやりたい。夢みがちな女の子ではなく現実的で賢い田村さんが羨ましい。

が、田村さんの勉強への原動力も「いい男とやりたい!」なのが俗っぽくて面白い。自分のなかの「俗っぽい欲望」と探ると、頑張る原動力が見えてくると麻美さんはいう。

ブスは「客観的な実績を得て自信をつける」べし

・あなたがもし今10代ならば、必死に勉強して高学歴を勝ち取れ

・あなたがもし、すでに社会人ならば、第一級の国家資格の勉強をいますぐはじめなさい(国家資格=自他共に認める権威がある資格)

それは、「客観的な実績を得て自信をつける」ため。

これはブスと言わずとも、自分に何もない、自分はなにもできない、可愛くない、なんて自信を無くしてしまったとき

どれだけ、自己啓発本を読んでみても効果はない。自分の気持ちが変わらない限り、自分に自信は持てない。で、取っとり早く自分に自信を持つ方法は、目に見える形で(例えば偏差値、資格など)実績を得ること。何者でもなかった人間に肩書きがつくことで、人は自信がつくのだ。

何もしていないブスはまず勉強、勉強である。才能のないブスにとって、勉強はいいことしかない。

勉強は何歳からでもはじめられる。いますぐはじめよう。

 

自分も自己肯定感が低いのは、自分が何者でもないからだと思う。何か自分にしかないものを持って実績を作りたい。

自分に合った市場を選べ

田村さんは、中学校のころ「いい男とやる」ために猛勉強に励んで、埼玉県内トップの女子高に入学した。

中学校の頃は敵なしの超優等生で「頭のいいブス」だったが、レベルの高い高校にはもっとレベルの高い同級生ばかりがいて、学校内での偏差値はどんどん落ちていった。(学力自体は落ちてないのに平均点が高いので学校内での偏差値も落ちる)

ここで、市場が変わったとき、自分という商品を変えなければいけないと学び「ガリ勉ブス」から「おもしろいブス」に自分をシフトしていったらしい。

競合の変化によって商品価値が下がったことで「学力」ただ一点で勝負することのリスクを思い知ったという。

これは日本の大手ベンチャーで同期の競争から海外に逃げて、台湾で居場所を見つけた私にはすごい共感した。同じようなことは、どんな本にも書かれているけれど、自分の体験を元に赤裸々に書かれているので余計に心に響く。

可愛さ、美しさではなく「お手入れされた清潔感」がゴール

実は、私は「かわいくなるための努力」をしたことがない。「見た目」に投資してもリターンが少ないことをよくわかっているからだ。ファッションにはいろんな好みがあるだろうが、あえて自意識を捨て、自分という商品を恋愛市場でもビジネス市場でも「売れるもの」にする、という思考に切り替える。

ブスのマーケティングの田村さんは、他人から認めてもらえる「お手入れされた清潔感」を手に入れるためのお洒落やヘアメイクは必要だけど、それは「かわいくなるための努力」では決してないと言う。

私自身も、「私という個人をファッションで表現したい!」とか「個性的ファッションが好き!」というような考えが一切なく、いわゆる誰もが無難に好むであろう女子アナ的な服装やファッションメイクが好きで、その理由も「お手入れされた清潔感」を得るためなので非常に納得した。

でも、「見た目」に投資してもリターンが少ないと言い切れる田村さんを心底かっこいいと思ったし

「私って鼻が低いよな」とか「顔が大きいよな」なんて変えることのできないことをグダグダ悩む時間があったら、少しでも教養が身に付く勉強をしたり、お金を稼ぐための技術をしたり、とにかく手を動かそうと誓った。

ブスは肩書きの分だけ強くなれる

肩書きのない自分であっても、ありのままを愛そう、よりも

肩書きのない自分を愛せないなら、努力して肩書きを手に入れよう、のほうが現実的ではないか。

がんばって、「こう見られたい自分」になってはじめて、相対的価値観から開放されるような気がする

 

美人は肩書きがなくても幸せになれる。でもブスのノー肩書きはしんどい。やはり、ブスは動かなくてはダメだ。行動、行動、行動。何よりも大事なものだ。

 

「肩書きのない自分を愛せないなら、努力して肩書きを手に入れよう」というパワーワード。努力して自分の欲しかったものを手に入れてはじめて、コンプレックスから開放されて、他人の評価なんて実はどうでもよかったんだ、と思えるという。

私が欲しい「肩書き」って一体なんだろう。

ブスの強引なプロポーズ

自分が欲しい市場(イケメンや年収が、人生経験を積むことで「やさしく、居心地がいい」に変わった)を理解している田村さんは、合コンで出会った一人の無口な男性にビビっときて、自分から誘い、告白し、同棲をはじめて1年近くが経っていた。

一緒に生活していく中で「この人となら穏やかな結婚生活を続けていける」と自信があったものの、一向にプロポーズしてくる気配のない彼。いつするかわからないかもしれない結婚であれば、いましようと思った田村さんは、彼に自分からプロポーズ。

「いつ死ぬかわかりません。同棲という練習をこの先も続けたとしてもあまり変わらないと思います。なので、もう結婚してもいいと思います。仮にあなたと結婚せず、明日死んだとしたら、私は後悔します。もしすぐに結婚してくれないのであれば、お別れしていたほうが死んだとき後悔が和らぐと思います。なので、結婚するか否かを決めてください」

欲しいものを超最短で手に入れる田村さんの効率の良さと潔さが気持ちいい。

でも「長く付き合っている彼からのプロポーズを実は待っているけれど、待てど待てども相手は言ってこない。自分から言うなんてプライドが…やっぱりプロポーズは夜景の見えるロマンチックな場所で、指輪と一緒にロマンチックに♪」なーんて夢を抱いて待っているよりも、自分の胸をうちをさっさと伝えてしまったほうがいいと私も思う。そのほうが健康的。

最後に

ブスのノー肩書きは辛いけど、美人のノー肩書きだって辛い(と、思う)。

要は、努力をして欲しいものを手に入れてこなかった人間は、他人を羨むし自己肯定感が低くなる、ということが全てだと思う。ブスとか、美人とか、人の見た目は年を取れば取るほどどうでもよくなる。(だからって身なりに気を遣わなくていい訳ではなく、清潔感は大事)

人生80年だとして、見た目ばかりを気にして生きていくのはせいぜいはじめの30年だけだろう。

だとしたら、自分はどんな人生を送りたいのか?

そのためには何が必要なのか?

必要なものを手に入れるためにはどんな努力が必要なのか?

忙しい日々の中で立ち止まり考えて、行動を続けてみて、達成できたら心の中でチェックリストに丸をつけてみたらどうだろう。それでも満たされなかったら、自分が今欲しいものはそれじゃなかったと気づけるし、努力して手に入れた肩書きは自信に繋がる。

「ブスのマーケティング戦略」は、これから美しく成長し、年を取る全女性に読んで欲しいと思った。

コメント

  1. […] […]

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